にく

親愛なる同志たちへのにくのネタバレレビュー・内容・結末

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ロシアという国を少しでも知りたくて見ることにした。自分の知識のなさに直面した。

共感できる部分が少なかった印象。白黒*も相まって"歴史"として見ていたけど、ラストになって思ったのは、これは監督から"今を生きる同志たちへ"のメッセージなのかもしれないってこと。
良くならなくちゃいけない。
国への愛と憎しみ。
30年間隠蔽されていた事実。それを映画にすることの意義ももちろんあるけど、人が生きていく中で尊ぶべきものや"この国を誇れるのか?"という問いをひしひしと感じた。(作中では外に誇れないと言い切っていた)
*…時には映像よりも想像が効果的なこともある。流れた血も青いリボンも。


まとめ
(最高指導者期間)
・フルシチョフ…(1953-1964)ソ連共産党中央委員会第一書記。作中の政権者。
・スターリン…(1924-1953)
・レーニン…(ソ連の成立を指導〜1924年)

・KGB…ソ連の保安警察。ヴィクトルが所属。
・共産党…スターリンを支持。ポスターのマークは党章。市政委員会にリューダが所属。

公式サイトより↓
1962年6月1日、フルシチョフ政権下のソ連で物価高騰と食糧不足が蔓延していた。第二次世界大戦の最前線で看護師を務め、共産党市政委員会のメンバーであるリューダは、国中が貧しい中でも贅沢品を手に入れるなど、党の特権を使いながらも父と18歳の娘スヴェッカの3人で穏やかな生活を送っていた。

そんな中、ソ連南西部ノボチェルカッスクの機関車工場で大規模なストライキが勃発。生活の困窮にあえぐ労働者たちが、物価の高騰や給与カットに抗議の意思を表したのだ。この問題を重大視したモスクワのフルシチョフ政権は、スト鎮静化と情報遮断のために高官を現地に派遣する。そして翌2日、街の中心部に集まった約5000人のデモ隊や市民を狙った無差別銃撃事件が発生。リューダは、愛娘スヴェッカの身を案じ、凄まじい群衆パニックが巻き起こった広場を駆けずり回る。スヴェッカはどこにいるのか、すでに銃撃の犠牲者となって“処分”されてしまったのか。長らく忠誠を誓ってきた共産党への疑念に揺れるリューダが、必死の捜索の果てにたどり着いた真実とは……。
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