kazu1961

ニューオーダーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ニューオーダー(2020年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-471
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とても胸糞なストーリー展開。。。反逆、暴動、レイプ、そして多数の殺人。。その映像自体は淡々と描かれて、血の代わりのイメージとしてグリーンのカラーを暗喩として多数使ったりしているためか、おどろおどろしさはあまり感じずに、スタイリッシュさすら感じてしまう。それを意図してかどうか、より不条理さが伝わってくる皮肉な映像メッセージです。

🖋️しかしながら、真実は分かりませんが、多かれ少なかれこれが今のメキシコの実体なんでしょうね。。。いつこのようなことがどの国でも起きえるという問題提起を観るものに怖さがと共に突きつけてくる、そんな作品です。

🖋️富裕者層の結婚パーティーから一転、貧富さに怒った貧民が起こした暴動や、その気に乗じた軍隊の反逆者たちによって引き起こされた阿鼻叫喚。。。86分にコンパクトに強烈にまとめられた物語です。特に終盤のえっ!!という政府の全貌が見えた時、諦め感が心を覆ってしまいました。。。

🖋️本作、第77回ヴェネチア国際映画祭で審査員大賞など2冠に輝いた社会派スリラー作品の。人生最良の日となるはずだったある女性の結婚パーティーが、暴徒たちによって一変する様を描いています。誰が良心を持っているのか?、登場人物全部が偽りに見えてくる、その人間の怖さに驚愕です。

🖋️86分間の誰もが経験しうる可能性のあるディストピアを描いた作品、ほんと怖い作品でした。。。

😱Story:(参考: 公式サイト)
夢に見た結婚パーティー。マリアンにとって、その日は人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うため豪邸に集うのは、着飾った政財界の名士たち。一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図が繰り広げられる。そして運良く難を逃れたマリアンを待ち受けていたのは、軍部による武力鎮圧と戒厳令だった。電話や通信網は遮断され、ついさっきまで存在していたはずの法と秩序は崩壊、日常が悪夢に変わる。だが、“最悪”はまだ始まったばかりだ。

🔸Database🔸
・邦題 :『ニューオーダー』
・原題 :『Nuevo Orden』
・製作国 : メキシコ・フランス
・初公開 : 2020
・日本公開 : 2022/06/04
・上映時間 : 86分
・受賞 : ※※※
・監督 : ミシェル・フランコ
・脚本 : ミシェル・フランコ
・原作 : ※※※
・撮影 : イヴ・カペ
・音楽 :
・出演 : ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド、ディエゴ・ボネータ、モニカ・デル・カルメン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「母という名の女」「或る終焉」などで知られるメキシコの俊英ミシェル・フランコ監督が、広がり続ける経済格差が引き起こす社会秩序の崩壊を描き、2020年・第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞したディストピアスリラー。裕福な娘マリアンは夢にまで見た結婚パーティの日を迎え、幸せの絶頂にいた。彼女が暮らす豪邸には、結婚を祝うため政財界の名士たちが集まってくる。そんな中、近所の通りで行われていた貧富の差に対する抗議運動が暴動化し、マリアンの家も暴徒たちに襲撃されてしまう。殺戮と略奪が繰り広げられ、パーティは一転して地獄絵図と化す。マリアンは運良く難を逃れたものの、次に彼女を待ち受けていたのは軍部による武力鎮圧と戒厳令だった。
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