椎名一霤

ニューオーダーの椎名一霤のネタバレレビュー・内容・結末

ニューオーダー(2020年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

兎に角惨い、惨すぎる。只々崩壊していく。最悪の方向へしか行かない。善意が弱者を生み、悪意さえもより強きものによって塗りつぶされていく。正義も悪も善も偽善も全部簡単にぶち壊されていく。ただしその所謂「胸糞」のひとつひとつに説得力というかリアリティがあり、現実で起こり得ないとは言い切れない。もし何か大事な楔がひとつでも外れたなら今の日本でこれが起こっても不思議ではないと思わせられる、ハッとさせられるような一本だった。

あと本作に関係なく英語と日本語以外の映画を字幕で見るとき余りにも言葉が聞き取れなくて「ん?今なんて?」となる。字幕すらそうなのに吹替なら何語だろうと(例えばこれを英語吹替で見たとしても)作品の本質に対して他意の絡み方が強い感じがして苦手なのでなんかいい方法がないかなぁ、といつも思う。