このレビューはネタバレを含みます
予備知識なしで鑑賞。
何でこれを選んだのだろう。
人間の集団狂気は
こんなもんだろうな
ということで、面白くもなく…
神の目線で、あっさりと撮っている雰囲気。
神様って、こうした争いに関して
水槽の中の魚同士が
共喰い始めちゃった という目で
地球全体を観ている気がする。
それにしても、起の展開から
疑問がいっぱい。
何で政財界の人々が
SP少人数制で外出しているの？
SPは何でボーっとしているの？
御屋敷のはずなのに、
どうしてセキュリティがガタガタなの？
なぜ塀が一般家庭並みに
乗り越えられる高さなの？
使用人がいかにも裏切りそうな、
品位のカケラもない人達なのはなぜ？
ちゃんと面接して雇用して、あんなレベル？
仮にも一つの国のトップレベルの
富裕層の御宅なんだよね⁇
お嬢様のはずなのに、
自分で運転して社交の場を無断で抜け出す？
普段から、あんなに自由なのかな。
普段から、あんなに衝動的なのかな。
ついて行った使用人も、
親に許可を得ていないし。
軍の下部組織だけで、大掛かりな
誘拐や虐殺が成り立つのか？
彼らは駒なわけで、
自分達で考える計画性が
最初から無さそうだけど…。
現に、動物的な行動ばっかり。
国民性なのか、設定が荒いのか、
適当に悲劇でしょ？酷いでしょ？
という様子を作った感じ。
白々しく、わざとらしい。
フィクション映画は、優れた嘘でないと
ダメだと思う。
齟齬がない、納得の行く内容でないと
入り込めない。
残虐シーンと救いの無さで
胸糞映画と評されているけど、
ちゃんと作られていない感じのほうが
胸がザワザワする。
作り手の妄想を、如何に受け手と
共有できるかどうかで
映画の出来栄えが決まると思う。
