これが地獄。
上級国民マリアンは、自宅でセレブな結婚パーティを開き、幸せの絶頂！ところが街では貧乏人が暴動を起こし、ついに暴徒がマリオン宅へやってくる。それは絶望の始まりだった。
「父の秘密」のミシェル・フランコによる、メキシコの闇。
めっちゃ怖い…！！！そしてラストはいつも通り「え？これで終わり？」って感じで、救いがありません。
貧困層の溜まりまくった不満が爆発する話なんですが、彼らの暴れっぷりが非道すぎて全然同情できない。マリオン宅のメイドやボディーガードたちが合図で一斉に裏切るあたり、相当な恨みです。唯一裏切らないメイドとその息子にホッとするも、全然報われねぇー！！というかそもそもマリオンが普通に良い子っぽいだけに、ラストは酷すぎるー！！
そしてこのような世界で権力握る人間が、クーデターに慌てふためくわけがないんですよね。軍部もクーデター側も私腹を肥やすことしか頭にない連中がいて、もう誰が味方で誰が敵なのかわからない。
生き残るには正直に話してはならないし、他人を思い遣ってはならない。全員が自分がやりたいように行動したところ、地獄が出来上がりました。もう1回見るのはキツいです。
