【第77回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
女優としても、『愛を綴る女』などの監督としても知られるニコール・ガルシア監督作品。この邦題はちょっとヒドい。一応ヴェネツィアコンペなんだからさ…
過去をめぐる男女三人を描いた作品。決して嫌いじゃない。このパッケージングだと正当な評価はもらえないのは納得。撮影がとてもよく、キャスティングの妙も評価されるべき。
純愛不倫、というより純愛+不倫という感じ。ある暗い過去を持つ二人、そのうちの女性が金持ちと結婚するが、元彼と出会ってしまい…
正直終始暗い画面で滅入った。話としてはよくあるのだが、終盤のサスペンスフルな展開はけっこうよかった。
一筋縄ではいかない愛というものの複雑さを描き、また女性が男性二人をコントロールするという構造がいいなと思う。
官能的なシーンなどの性的な描写が美しい。そんなに悪い作品とは思えない。完全にパッケージングのせい。普通に良作だと思う。