shun

夜明けのうたのshunのレビュー・感想・評価

夜明けのうた(1965年製作の映画)
4.8
いい映画だった

セリフがすごく好きで観ながらたくさんメモ取っちゃった。
洗練されてておしゃれで、どこか邦画っぽくない。
典子の部屋が好き

遊んでばかりの女優が偶然出会った若いカップルと一夜を過ごして自分自身を見つめ直す。
この出会いもセリフも現実ではあり得ないようなことだけどスーッと心に入ってきていい気持ちになる映画だった。こういう気持ちになるために映画を観ているのかもしれない

「ホテルの一室」が最初と最後で全然違う意味を持ってくるのもよかった。

あとは院長さんと話してる時に典子の持っていた鏡で光が反射して顔に当たるのとか、典子がなかなかカバンを開けられないシーンが結構好きなんだけどあれは演出なのかたまたまなのかどっちだろう

「おかしな日だわ、今日は。分かったようなこと言っちゃったりして」

「すぐ来てくれるね?来るだろう?」
「行かないわ」
「なぜ?」
「多分、あなたよりあたしを必要としている人がここにいるからだわ」
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