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コール・ミーのRのレビュー・感想・評価

コール・ミー(2009年製作の映画)
3.7
テレセかー。したことありますか。 僕はいちどさせられそうになったことあります。けど無理でした🤣 おかしうて、おかしうて。できる人は想像力がすごい。聴覚だけでそんな気分になれるってすごいわ。初っ端からアホらしさが払拭できず🤣 もともと特定の相手以外だと、うまく盛り上がれず、作業みたいになってしまう傾向があるので、それもあるとは思うんやけど🤔 んー。テレセは神秘のひとつです。本作の主人公は、名も無い若き小説家デイビーで、営業活動として、弟と一緒に朗読会を開きながら、各地を回っている。社交がまったくの苦手で、女子とはぎこちない会話しか交わすことができない。ある夜、ふたりはモーテルに泊まって、弟が買い物に出たタイミングで、突然、電話がかかってくる。出てみると、ニコールというセクシーな声の女が、アタシはいま全裸よ、指をワギナに入れるわ、といきなりテレセ開始。面食らったデイビーだが、してほしいことを言って❤️と言われて、じゃ、じゃあ、クリトリスを刺激して、とか何とか言ってる間に自分もムラムラしてきて、FAP FAP FAP FAP FAP FAP FAP FAPドピュ❤️ ふー☺️って、おいおい、なかなかキュートじゃないか。メガネの似合う短髪文系男子が、ドギマギしながらニコールという女声にハマっていくウブな姿がたまりません! たまにはセックス以外の話がしたい! とお互いのことを話すようになるんやけど、会ったことないし、向こうが電話番号教えてくれないから、電話がかかってくるのをただただ待たなきゃならない。そんなおかしな関係のニコールを、愛し始めてしまうデイビー君の、ちょっと遅れてやってきた初恋体験を、青春ドラマらしい音楽に載せて、淡々と描いていく異色作。ジャケットとかテーマ的にエロティックサスペンスの匂いをむんむん感じていたのだが、デイビー君がシコってる姿以外は特にエロスなく、むしろ彼の純情が微笑ましい。とはいえ、恋する相手をまちがってないか?って感じは消えません。まぁ当前ですけども。ところが、道中、現実生活のなかでいい感じの女子に出会って、いい感じになっていき始めます。一方、ニコールにも彼氏?セフレ?みたいな存在があるらしく、これからどうなっていくんだろうな、デイビーとニコール、と見守っていると、あぁ、まぁ、うん、うん、そうなってしまうよね🍄😭 分かる分かるって展開が起こって、そのあともけっこう予想通りの展開になっていくんやけど、そのあとがすごかった! 衝撃だった! 最初は、え? え? どういうこと⁇?? ってなりました。え、だれ、どういうこと、なに、え、ええええ??? ほんでね、そのあと、なんかすごく哀しい気持ちになりました。双方に対して。このお話の舞台は完全ネット社会になる前のちょっと大きめのガラケー時代。まだだれしもが、会えない相手に夢を見れていた時代。いまみたいに最初から疑ってかかるのがデフォルトになる以前。とはいえ現実でこんなことあるわけねーじゃん! って展開になるんやけど、最後のクレジットで、「実体験を基にしている」と出てビックリ! マジかー。Fact is stranger than fiction… 悲しすぎる。しかもデイビー君、ええ奴やから。最後の抱擁には胸が熱くなったし、最後の振り返り……うわー、どうするん、どうするん、あゝあゝあゝ無情……むずいよなー、性的なコトってほんまむずかしい。お互いに合わないとハッキリしてたら特に。飛び込んでみようという勇気がない場合がほとんどやし。個人的にはもっとぜんぜん軽い気持ちで何でもかんでも試してみるのがイイと思うんやけどねー。「希望がまったくないわけではない。希望がわずかでも残ってる」って状態は残酷でもあるから。こんな複雑な気分になる映画なかなかないわ。全体的に気持ちもう少しスリリングさがあったら数倍おもしろい映画になっていただろうが、ちょっと間のびしすぎ。伝わってくるエモーションの振れ幅が小さすぎる、というか。ただ、ジャケットから感じられる下世話な感じのお話ではなかったので、フレッシュなサプライズでした。おすすめするかと言われたらしないですが、まぁまぁおもしろい、ちょっと不思議な感覚の映画を見たければ、そんな気分にはぴったりの映画かと思われます。
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