福福吉吉

ファイナル・プランの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ファイナル・プラン(2020年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
「速攻強盗」の異名をとる銀行強盗のトム・カーターはアニーと恋に落ち、彼女と一緒に生きていくことを決意し、過去の罪を清算するため、FBIに自首する。FBI捜査官のニベンスとホールは速攻強盗の証拠を要求したため、カーターは盗んだ現金の隠し場所を教える。しかし、ニベンスはその現金を我が物にしようとしてホールを抱き込み、カーターのもとに現れたベイカー捜査官を殺害し、カーターに濡れ衣を着せる。カーターは逃亡し、濡れ衣を晴らすべく動き出す。

◆感想◆
ストーリーのテンポは最初は緩やかにカーターとアニーの出会い、カーターの決意などを丁寧に描き、カーターとFBIの接触を契機にテンポが早くなり、緊迫感のある展開に変わっており、ドキドキハラハラする展開の連続を楽しめました。

トム・カーター(リーアム・ニーソン)は元海兵隊で、あるきっかけで銀行強盗を始めた人物ですが、元々は真面目で真摯な性格であるように描かれています。性格と職業が合致しないので、しばらく腑に落ちない感じが続きますが、アニー(ケイト・ウォルシュ)とのやり取りの中で彼の本当の部分がしっかり見えてくるようになっていて、その点はしっくりきました。
カーターはとにかく強く、それでいて爆発物の熟練者という隙の無さでFBI相手でも引けを取らないキャラクターになっており、まさにリーアム・ニーソンと言えるキャラクターでした。

FBIのニベンス捜査官がカーターの盗んだ金銭を着服しようとして本作が加速していくのですが、このニベンスが凶悪過ぎてFBIというよりギャングの方が似合うキャラクターになっていました。彼がホール捜査官を引き込んで、カーターを罠にはめます。ニベンスが凶悪なのは、自分のためなら同僚だろうが無実の女性だろうが殺そうとするところで、FBIの人事採用担当を全員クビにしてよいくらい悪党だった。しかし、彼の凶悪さがスリリングな展開を作り出していたので、作品的には功労者でした。

カーアクションや格闘アクション、銃撃戦などアクションも豊富で、カーターとFBI、警察の追いかけっことなるため、車を次々と乗り継ぎ、逃げ回る緊張感が面白かったです。

なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2023年10月22日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2022年9月3日)
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