さくらんぼ

ケミカル・ハーツのさくらんぼのレビュー・感想・評価

ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)
3.9
恋をしたことがない17歳の高校生ヘンリーは転入生グレース(リリ・ラインハルト)と学校新聞の編集部で出会います。足が悪く杖をついて歩き、必要なことだけしか話さない彼女に、ヘンリーは惹かれてていきます。

ある日スクールバスに乗り遅れたヘンリーを車で送ってくれるというグレース。でも彼にキーを渡し助手席に座り、彼の家に着いたら何故か車を置いて歩いて帰るグレース。彼女の言動は謎に包まれています。でもおとなしいヘンリーは理由を聞かず、何度かそれを繰り返し少しずつ言葉を交わしていくうちに二人の距離が縮まっていきます。

書くことでしか自分の気持ちを伝えることができないヘンリー。

書くことが大好きだったのに、書くことができなくなったグレース。

正反対だねと笑い合う二人。

しかし、グレースは大きな秘密と苦しみを抱えていました。分かり合えたと思っても、ふとしたことで取り乱し彼女の心に近づくことができない。それでも好きになった気持ちは抑えることができません。彼女も心のバランスを崩していきます。
切ない。切ない。

二人はいろんな思いを抱えて苦しんでいるけれど、10代でこんな恋をするなんて、眩しくて羨ましい。生まれ変わったらこんなに真剣に相手を思って、その人のために必死で走って、言葉を紡ぎあう10代の恋愛をしたい。




ドラマで何話かだけ見たことがあるリリ。
リリと名前がついてる人はみんな可愛くて美しいのかな。
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