TAK44マグナム

ザ・デイ・アフターのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ザ・デイ・アフター(1983年製作の映画)
3.5
元はテレビムービーなんですが、あまりの反響に劇場公開されたものです。
懐かしい、観に行きましたよ!
テレビのワイドショーでも取り上げられていたんです。アメリカで大反響を呼んだドラマが劇場公開されるという話題でした。そこで紹介されていた核攻撃シーンに衝撃を受けて、怖いもの見たさもあって観に行った次第。

突然、核戦争が勃発、ミサイル基地のあるカンザスは核攻撃を受けます。
飛び立ってゆく巨大なミサイル群、それを呆然と眺めることしかできない人々。
ついに敵国のミサイルが着弾し、みんな一瞬で蒸発(レントゲンみたいに骨が透けて見える演出)し、生き残った人々は劣悪な環境のもと、被爆の後遺症で次々と死んでゆくのでした。

いま思えば、まだまだ核の恐ろしさを分かっていない部分もありますが、近作でも「ダークナイトライジング」や「ゴジラ」などでも核描写がテキトウな映画はゴマンとあるわけで、それを考慮すると当時としてはかなり「核の凄惨さ」を描写できていたような気もします。

テレビムービーなので、ビッグバジェットの劇場用映画とは比較にならないショボショボ感も漂いますが、紅蓮のキノコ雲など特殊効果もそれなりに頑張っていて、少なくとも「やっぱり核兵器は恐ろしい!核戦争なんてゴメンだ!」という気分にはさせられます。

劇場のスクリーンで観た時、不穏な空気感を煽る冒頭の空撮が非常に印象に残ったのを憶えていますね。