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ビューティフル ドリーマーのpeplumのレビュー・感想・評価

4.0
企画発表当初から見たかった作品。大好きな『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』をどう料理するのか楽しみだった。大林宣彦監督に捧ぐ、はずるい。
文化祭のシーンがまんま本編と同じだけど、文化祭に間に合わす気はないという矛盾はご愛敬。本編のコピーシーンはかなり手が込んでて楽しい。事実上のうる星やつら実写化だと思うし、脱法実写化としては真っ当だった。
映研のメンバーの生っぽい芝居もよかった。真犯人フラグにでてる森田甘路さんウザくていい。小川紗良さんのことは『ウィッチフウィッチ』見た時から応援してるけど今回また好きになりました。何気ないスタイリングも馴染んでる。
なぜ学生映画に芸能人が出るのか?というところのロジックはよく分からんが楽しいからいいか。池田純矢のアタル風演技楽しかった。リコの給湯室のシーン声質まで似てた。ラムちゃんの役が方言になって成立するのなんか熱かった。
ラストはあれ撮れすぎちゃった素材をチラ見せしてるだけだよね?75分って変な長さだし後半変な巻きだった。

正直めちゃくちゃ面白い映画か?ときかれたらNOなんだけど、僕にとって『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が特別で、それは大学1年の頃研究室の先輩と映画を見る会をやっていて深夜に見たのがめちゃくちゃ面白かったから。その状況も含めて映画体験として忘れたくないものだった。
もうひとつは自分も映研で映画を作っていたので撮影の雰囲気が伝わるのがなぜだか懐かしかった。こういう映画って編集の存在をなかったことにしてるけど、なかなか編集を上手く見せるのは難しいか。深夜にあーでもないこーでもないというサラは見たかった。
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