吉沢亮はあれだけ端正な顔をしながら、
陰をまとった役がよくはまる。
そんな彼のライバルとなる若葉竜也。
挫折した英一と、棋士になった陸。
まったく対照的な2人の演技が良い。
時に感情を昂らせる英一に対し、
常にクールで理知的な陸。
若葉竜也のその美しい所作は、
内面を大いに感じさせる。
常にお互いを意識するライバルは、
2人にしか分かり合えない
感情を共有する、
もしかしたら、
最大の理解者なのかもしれない。
クライマックスの対局が終わり、
英一に陸がかける一言が良く、
ラストの2人の再会のシーンも、
また素晴らしい。
派手さはないが良質な佳作でした。