S4KuYuC1NEM4

ベクシル 2077 日本鎖国のS4KuYuC1NEM4のネタバレレビュー・内容・結末

ベクシル 2077 日本鎖国(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最近見直してみると案外凄いことやっていて、以後の作品に影響を与えている気がする。それに、思いの外ぶっ飛んでる。

大和重工による機械技術が最先端を行く中で、世界政府に反発して離脱してハイテク鎖国へ。

この高い技術力を持ってハイテク鎖国するというのは、移民を受け付けず犯罪係数と呼ばれる色相と数値によって管理するシビュラシステムが登場するPSYCHO-PASSに繋がるものがある。

長年日本国内の内情がどうなっているのか分からずにいたが、ベクシル(主役の名前)などが侵入を試みる。
そこで目にする日本は荒れ果てていて、機械化が進みすぎて、大和重工の人体実験によって、人間もまたいずれ自我を保てなくなって機械人形になるという、もはや生の人間がいない。

そのせいか、ノスタルジックな高い塀で囲まれた中に所狭しと並ぶ屋台のような東京。高い塀の外には荒野が広がり、ジャグという機械に反応してコレを飲み込んでいくワームのようなものがいるが、これ、トランスフォーマーのドリラーの原型なのかしら?

また、高い壁によって城壁都市のようになっていて、壁の上から外の様子が見えるというのは、進撃の巨人のはるか前にやっているし、本当に先見的なものだったと改めて再評価。ただ、立体機動装置がないのに、あの高さまでどうやっていくのか不明だが。

また、この話がすごいのは大和重工に一泡吹かせようとするレジスタンスの勇敢な行動。自分達はもはや半人半機械のため、特攻隊員の如くジャグに飲まれることで、オールリセット。つまり日本人は滅亡するという救いがない結末。

加えて恋愛的なものもシビアで、元カノは一緒に国外に行こうとかつて言われたにも関わらず、出国できずに約束の場所に行けなかった。
しかし、実はそのことを知らずにいた男は、今カノであるベクシルと共に元カノを助けに来る…こんな修羅場になりそうなシナリオあるか?なんてこった。

おお!なんてこった!
S4KuYuC1NEM4

S4KuYuC1NEM4