シンタロー

犬部!のシンタローのレビュー・感想・評価

犬部!(2021年製作の映画)
3.8
青森県十和田市の北里大学獣医学部にある動物保護サークル"犬部"を題材にした片野ゆかのノンフィクション書籍を映画化。
獣医学部の花井楓太のアパートには愛犬"花子"の他に、拾われた犬や猫達が所狭しと暮らしていて、同級生の柴崎涼介、佐備川よしみと共に優しく世話をしていた。楓太はこの日も心を閉ざした迷い犬を連れ帰ってきた。3人は"ニコ"と名付けて飼い主を探すが、それは大学の安室教授だった。"ニコ"は外科実習で使用する実験用の犬であった。実験用の犬とは、飼い主の見つからない動物保護センターで殺処分される犬達だった。この現状が許せない楓太は動物保護活動をサークルにした"犬部"を設立するのだが…。
私事ですがいろいろあって3ヶ月程入院してしまいました。まだ創部は痛みますが、ようやく仕事にも復帰できたので映画も久々に鑑賞。大好きな俳優、林遣都に癒されたくてセレクトしました。子供の頃から犬も猫も一緒に生活してきましたが、最後の猫が20歳で旅立ってからは別れが辛すぎてやめております。すべての動物好きの方にとっては、単に愛でて癒される動物映画とはちょっと異なるかな、という感じ。コロナ禍で猫や小型犬を飼い始める方が多かったようですが、5類移行後世の中元の生活に戻り始めても、大切にお世話し続けてもらいたいですし、これから飼おうと思ってる方にも、考えさせられるものが本作にはあると思います。今後保護犬、保護猫の置かれる環境がより改善されていくことを願います。
花子やニコをはじめとする犬達の愛くるしさと名演は見所で素晴らしかったですが、青春群像劇としては個々のキャラや関係性がもう少し深いと良かったかなと思いました。林遣都と浅香航大はいつも通り安定の良いお芝居。助演では安藤玉恵としゅはまはるみの存在感と渋い演技が出色。申し訳ないけど、中川大志と大原櫻子に関しては一度も良いと思ったことがないです。私的感想ですみません。
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