丑年に牛の映画を観ようと、今年一発目に観た映画が「くノ一忍法伝 妖獣電光 女陰簿愛抄」で、今年最後の鑑賞になるであろう一本がこの映画。
「牛」川とこ。
「プチ温泉芸者」とあるが「ぷちげいしゃ」と発音するようだ。
潰れかけの老舗温泉旅館を奇麗所三人娘が即席芸者としてもてなして巻き返す物語。
お色気に逃げたいい加減な映画のようでいて、作品の構造はしっかりしていて張るべき伏線はしっかり張られ、回収すべき伏線もしっかり回収される。
出鱈目な設定のようでいて、出鱈目すぎないようにちゃんとフォローも入っていて、突っ込もうと思っていた粗はだいたい潰してあった。
この手の映画は、ご都合全開でいいとこ無しなのが相場なのだが、いい意味で裏切られた印象。
まぁ演者の棒読み具合は、想定通りではあるけれど。
温泉物と言うことで、おっぱいシーンも割と豊富に。
でも、性描写程のシーンも希薄なので、いやらしさは抑え気味。
プチ芸者は、芸者と言うより地方のご当地アイドルに近い。
宴会芸も、地下アイドルやメイド喫茶のメイドの様であり、男性ファンが付いて盛り上がる図式も、なくはない。
や。当時鑑賞していたら「そんなわけないやん」と思っていたと思うが、現在メイド喫茶でメイドさんショーに声援を送る層はだいたいこんな感じでもあり・・・。
因みに調べてみたら、メイド喫茶も2003年辺りらしいので、こちらの方が先であり、先見の明であり予言。
余った伏線もなくもないけど、制作中の二転三転で変わった流れによる物かしら。
一年の最後に、酷い作品観る覚悟で観始めたので、面白い作品でラッキー。
終わりよければすべてよし。
今年もいい映画ばかりで幸せだった。