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望まれざる者のflyoneのレビュー・感想・評価

望まれざる者(1949年製作の映画)
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アイダ・ルピノの事実上の初監督作であり、当時としては進歩的といってよかろう題材は、その後の監督作に通じるが、ルピノの素晴らしさは、何より簡潔で無駄のないショットの連鎖にあり、それが研ぎ澄まされてゆくと、映画のランタイムそのものも短くなってゆく。
この監督第一作は90分を超えるが、その後のルピノの監督作に比して(それでも現在の映画に比べればかなり短いが)長尺ではある。しかし簡潔できびきびとしたショットの連鎖はこの時点ですでに注目すべきで、過度な感傷を排したラストの追っかけまで、目を離せない。
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