舞台美術や衣装が具象ではなく、マイク、椅子、階段、鏡、といった道具を用いた、ごくシンプルな抽象表現で物語が展開される。
最も重要な道具は言葉。
演出家の挑戦を感じたし、進化したリーディングとなっていて、ラップでの台詞やボイスパーカッションがとても効果的だった。
そしてタイトルロールを演じたジェームズ・マカヴォイ。
大胆でありながら繊細な演技で無双していた。
すでに映画の世界では証明されているけれど、舞台俳優としても魅力的で、圧倒的な存在感を放っていて、その点に一番感動。
イアン・マッケランとパトリック・スチュワートのように、いつか舞台でもマイケル・ファスベンダーと共演してください。