2020年はシラノドベルジュラックの年でした。
❶松竹ブロードウェイシネマ、
シラノドベルジュラックが公開。4.5
❷シラノドベルジュラックに会いたい！が公開。4.5
そして❸ナショナルシアターライブ、
シラノドベルジュラックが公開。
平日の夜、3時間の大作にチャレンジです。
収録は2019 ロンドンのプレイハウスシアター。
美女ロクサーヌに恋する、
おバカイケメンのクリスチャンと
デカ鼻、知的ロマンチストのシラノの
代読、代筆のラブストーリー。
マカヴォイがイケメンすぎてシラノぽくない。
かなり斬新！
ボイパとラップバトルがすごい。
☕️シアターの観客の休憩を観ながら20分の休憩☕️
ラストはあまり感動しなかったけど、
マカヴォイはウルウルしてました。
早口長ゼリフが凄かった！
驚きのいけない展開もあった。
スティーヴマーティンがセリフで登場。
現代版、いとしのロクサーヌ🎬ですね。

キャストは英語しか見つからず。
James McAvoy (Cyrano)
Adam Best (Le Bret),
Adrian Der Gregorian (Montfleury),
Anita-Joy Uwajeh (Cyrano's love
interest Roxane),
Carla Harrison-Hodge (Denise/Medic),
Chris Fung (Usher),
Eben Figueiredo (Christian),
Kiruna Stamell (Marie-Louise),
Michele Austin (Ragueneau),
Nari Blair-Mangat (Valvert),
Nima Taleghani (Ligniere),
Philip Cairns (Referee),
Sam Black (Armand/Priest),
Seun Shote (Theatre Owner),
and Tom Edden (De Guiche).

ナショナルシアターの予告の
ジェシーバックリーとジョシュオコナーの、
ロミオとジュリエットもよさそうです。

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久しぶりのナショナルシアターライブ。

シラノ役は、ジェームズ・マカヴォイ。個人的に「スプリット」の多重人格者の印象が強く、ちょっと怖かったが、それも最初だけ。ものすごくよかった。
鼻が大きいはずだけど、マカヴォイ自身はそんなに大きくない。鼻が大きいという設定で、特に誇張されたりもしない。

時代は17世紀だけど、衣装は現代のカジュアルな服装。それで戦いに行ったりもする。シンプルな舞台で、シラノの大鼻も含めて、観客の想像力に委ねられている感じがする。

役者は基本的に観客の方に向かって演じる。本来なら向かい合うはずのシーンもそう。
そして、マイクを持って演じるシーンが多い。ちょっと違和感があるが、ヒップホップやラップのシーンもあり、ボイパも登場。「詩」がキーワードのストーリーなので、マイクの演出が合ってる。

喜劇なので笑えるシーンも多く、ストーリーも難しくない。大鼻シラノの劣等感のストーリーなのだけど、ロクサーヌへの想いがこぼれ過ぎている。

第二幕の涙を流しながらのマカヴォイの迫真の演技に釘づけになる。セリフも多いしすごい。あと、声もいい。

久々のイベント感覚で鑑賞。3時間耐えられるか、わたし⁉︎
自分へのルポも兼ねて長文です。
マカヴォイの舞台劇なんてなかなか観れる機会が無いと思ったので。

いきなり舞台が始まるのかと思いきや、シアターの外からナレーターの実況で始まり。
実際にロンドン現地を訪れているかのような興奮感がこちらへも伝わってくる。

いよいよ開幕。
小さな木枠のような箱の舞台に、
椅子とスタンドマイクだけ。
シラノは古典なのに、まるで現代劇のよう。登場人物も黒Ｔやオーバーオール、スニーカーなんて。

シラノの時代考証にあった劇をイメージしてたので、現代風、装置・小道具ミニマムな作りに面食らいます。
私よりも、普段から舞台を見慣れている人が観るべきものかな〜とは思います。
やっぱりこれは映画館で観るより、舞台を目の前で観た方がいい。

会話は詩のボクシング大会のよう。
圧倒的な会話量です。
『スプリット』でもマカヴォイ独壇場のように会話量が多かったけど、これほど多いとは！
愛を告白するときは表情のアップで感情伝わってくる構図。

コメディ版シラノ『愛しのロクサーヌ』の引用もあり。
伯爵の陰謀でロクサーヌと別れ、戦地に発つ夫クリスチャン。
クリスチャンを守るとロクサーヌに誓うシラノ。
シラノの献身的なロクサーヌへの愛。
でも、ロクサーヌは自分が真に恋する男がクリスチャンではなく、シラノである事を知らない。

インターミッション２０分ほどあり、
その間は劇場内で会話を交わす客の映像がずっと流れているのを、そのまま休憩を取らずに私も観ていた。

マカヴォイの熱演素晴らしくて。
シラノ特徴の鼻は全然大きく無いし、
聞いてはいたけど、ヒロインが恋するクリスチャン役よりマカヴォイの方がカッコ良かったんだ…。

秘密の暴露というのは一体いつ行うのがベストタイミングなのか、やっぱり墓場まで持っていくべきなのか、考えさせられる。
悲劇的であり、幸福でもあるラブストーリーでした。

• #2021映画€(=^ェ^=)
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