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アンノウン・バトル 独ソ・ルジェフ東部戦線のmihoのレビュー・感想・評価

4.0
ソ連版、「二百三高地」


ソ連側から描く第二次世界大戦ゆえ、興味深いものがあった。スターリングラードと同時期に、こんな知られざる激戦があったのか。日本でいう憲兵の位置にある政治将校が、何かと「軍法会議にかけるぞ」と皆を脅し、ドイツが空からばら撒いた反戦ビラを隠し持っていた老兵に対して死刑を宣告。しかし、負傷した際にはこの叩き上げのおじちゃんに助けられていたシーンが印象的だった。

このときはまだ勢いのあったドイツ軍だが、この戦いを契機に戦線をモスクワからさらに160キロ押し戻され、補給路を絶たれて退却を余儀なくされるのだ。それにしても寒そうだ。
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