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アンノウン・バトル 独ソ・ルジェフ東部戦線のFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます


『アンノウン・バトル
   独ソ・ルジェフ東部戦線』


2019年公開のロシア映画


1942年11月
モスクワ近郊まで進軍してきた
ナチス・ドイツ軍に対し

ソ連赤軍は反撃を試みるが
戦線を突破できずにいた

激戦の末
ルジェフにある
小さな村の奪還に成功するも

半数以上の兵士を失う

疲労も物資も限界を迎え
援軍を要請するが

残存部隊で死守せよとのコト

周囲を敵軍に囲まれ
前線からの生還は
不可能と思われた時

部隊長は
命令に従うか、撤退かを迫られる


という
史実に基づいた話



ルジェフ会戦は
スターリングラードの
大勝利と同時期で

大量の死者を出した
大敗だったため

ソ連は
長期にわたって
この会戦の存在を
否定してきたという


ルジェフの奪還を
遂げた部隊は
殆どが志願兵だったため

イメージする
ガチガチの軍隊という
感じではないのが
意外だった

そのせいか
上官の横暴っぷりが凄い


上空から撒かれた
敵軍からのビラを
回収させる件や

物資や人員補給をせずに
内部調査官を送り込むなど

何が目的なのか
全く分からなくなるような
謎秩序だったりする


瀕死の小部隊が
厳寒の地で
僅かな軍備で死守する
塹壕戦は

第一次世界大戦の
悲惨さに匹敵するのではないか

その上
戦後しばらくの間
存在しない戦いとされては
全く救われないにも
程がある




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