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アンノウン・バトル 独ソ・ルジェフ東部戦線のdaunyのレビュー・感想・評価

4.0
塹壕映画。塹壕っていう狭い範囲での物語だけれど、長回しが効果的に使われていて冗長さはなく、むしろダイナミックな印象を覚える場面が多かった。よい撮影技術に支えられた映画。

ところてん、部隊長・大隊長など指揮官級の連中が揃いも揃って優秀なのは珍しい。どっちかが優秀だとどっちかがポンコツでバランス取ることがままあるけど、そうではなかった。指揮官は「どう兵を殺すか」を考えねばならないと言うので、残酷だけれど、優秀な指揮ではあった。そして、戦争が兵をどのように殺すかという機械的運用になったことは、バコノフ?の冒頭での「戦争はかつては重々しいものだったが、今は単純作業になった」という台詞にも通じるのだろうな。
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