千年女優

ザ・ファブル 殺さない殺し屋の千年女優のレビュー・感想・評価

2.5
ファブルの異名を持つ伝説の殺し屋で、一年間の殺人禁止命令を受けて相棒のヨウコと兄妹を装って大阪に暮らす佐藤アキラ。一般人の生活も板についてきた彼が、かつてミッションの最中で救出するも後遺症で車椅子生活を送る少女に再会し、彼女の背後で非道を行う詐欺師の宇津帆との戦いに巻き込まれていく様を描くアクション映画です。

南勝久による人気漫画を監督・江口カンと主演・岡田准一で映画化した「なめてた相手が実は凄腕の…」型アクション映画シリーズ第二弾で、前作ではそのコンセプトとガンアクションに適さない日本舞台のハードルをむりやりデフォルメされたキャラや設定で乗り切る物語の相性の悪さが気になりつつ本格アクションに進化を期待させました。

本作ではアクションは進化しつつもドラマは悪化という印象で岡田准一の代表作である『木更津キャッツアイ』的お気楽コメディと『SP』的本格アクションが交互に披露される物語はギャップを生むのではなくはっきり噛み合っておらず、「なめてた…」ものの魅力はほぼ皆無で残念です。アクションシーンのダイジェストだけ見たい一作です。
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