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ザ・ファブル 殺さない殺し屋のradioradio526のレビュー・感想・評価

3.5
「任せろ!俺は速い」

「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」鑑賞。

裏社会で誰もが恐れ、半ば都市伝説扱いされる伝説の殺し屋ファブル。
ボスから「1年間誰も殺すな!殺したら俺がお前を殺す」という指令を受けて普通の生活をしている…素性を隠し、佐藤アキラという偽名を使い、相棒ヨウコと兄妹を装っての暮らしだ。
NPO団体で子供を守る活動をしている宇津帆は、裏で街の若者達から多額の金を巻き上げて殺してしまう危険な男。
かつて弟をファブルに殺された宇津帆は殺し屋・鈴木と共にファブルに復讐を目論む。一方アキラはかつて救うことの出来なかった車椅子の少女ヒナコと再会を果たすが…。

前作以上に振り切ったアクションに震える。まず冒頭からの立体ガレージのアクションはちょっと見たことないくらいの激しいカーチェイスであり、掴みとしてはかなりなハイレベル。団地を使ったアクションについても銃や刃物、格闘術を交えつつ一般人をすり抜けていく…もはや匠の域だ。
岡田准一のアクション自体は日本人離れしているが、立体ガレージや団地なんかはごくごく日本らしい背景…ここまでド派手にやることで既視感を交えた奇妙な爽快感を覚えてしまう。

とにかくストーリーのキーパーソンは平手友梨奈につきる。
このキャストがいないと成立しないと言い切れるくらい圧倒的な存在感。
欅坂の頃から集中力の延長上に見せる存在感は破格だったけど、それは女優としての彼女にも当てはまる…飼い殺しの絶望から抜けだそうとあがくヒナコの変化がこの作品の鍵。

洋画のアクション大作がなかなか観れない今、邦画もここまでやれるのは本当に痛快…というか邦画でないと観れないアクションがこれだ。
スカッとしたいのが観たいなら…是非!
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