伝説の殺し屋“ファブル”。彼はどんな相手も6秒以内に仕留めるという凄腕の殺し屋であった。ところがある日ボスから1年間の殺し禁止令が出され、一般人として身を潜めて過ごすよう言われる。大人しく日常生活を送っていたが、彼が4年前の事件で絡んだ少女との再会により静かな日々が一転・・・
漫画原作『ファブル』の実写映画化2作目。
ファブルを岡田准一が演じ、前作では身体を張ったアクションシーンが圧巻だったものの、ちょっとごちゃついた演出だったので個人的に不安があったのですが、本作ではそれは杞憂でした。
冒頭で描かれるファブルがターゲットの男を殺した後、その男が乗っていた車が暴走してしまうというシーンから凄い。駐車場の車バンバン壊すわ、高所から車が落ちるわというアクションの激しさが日本映画としては凄いレベルで「おお~!」と一気に引き込まれました。(ただ、そんな車十何台も巻き込むような騒動があったら翌日のニュースは大騒ぎなはず…笑)
そんなファブル、伝説の殺し屋でめちゃめちゃ強いという要素はありつつも、身を潜めていなければならないという制限があるので、物語はけっこうローカルな部分で動くっていうのも前作同様にギャップがあって面白い部分です。
ファブルに立ちはだかるのは、表向きは子供を守るNPO法人の代表・宇津帆(堤真一)という男で、裏では若者をエサに金を巻き上げるという悪行で私腹を肥やす悪党。かつて弟をファブルに殺されたという恨みを晴らすべく、あの手この手でファブルを追い詰めていくのですが、その方法がなかなかに激しい。
(エンタメ映画にこんなツッコミしたら無粋ですが)銃の一丁二丁はともかく、手榴弾とか地雷とか、どっから調達してくるんだろう?って気になって仕方なかった。笑
それでも団地での攻防、ファブルの身体能力の高さをこれでもかと見せつけるアクションとそのかっこよさ、ひたすらに目を見張るものがありました。
岡田准一、本作でも「ほとんどスタントなし」だったそうで、一体どこまで自身で演じたのかが終始気になって仕方なかったです。この先どんな役者になっていくのかますます楽しみ。
ファブルの相棒・ヨウコを演じた木村文乃。本作では身体を張ったバトルシーンもあり、かっこいい一面が見られます。でも僕は飲んだくれて酔っぱらってる姿の方が大好き♪
堤真一、お芝居のあれこれは言わずもがな。ヤバい奴を演じさせたらピカイチだと改めて感じました。本作では気持ち悪い人間性が最高に迸っていて、特に女性から見たら不快になるであろうシーンの表情にはゾワり(でも少しうらやましいシーンでもあった←)。
鍵ともなる少女、ヒナコを演じた平手友梨奈。すでに「元アイドル」なんて肩書は必要ないだろう役者だと個人的に思ってますが、本作でも存在感ある魅力がハマっていたと思います。
1作目を観ていなくても人物まわりだけ調べておけば楽しめると思う面白い映画だと思います。コンプリィ~~ト!!
2021/12/12(日) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。
[2021-091]