原作ファンです。現在続編も連載中で毎週楽しみ。
実写版の前作がかなりがっかりな出来だったんですが今作は割と楽しめた。普通にアクション映画としてならスコア4位です。ただ漫画の実写化としてはこのスコアで。
まず前作同様キャスティングが良い。個人的に鈴木役の安藤政信が良かった。原作でも好きなキャラだけどハマってた。堤さんも芝居は上手いし流石です。
ドラマ部分とか地雷除去とか結構絵的に上手く再現されてたとこは良かった。ギャグシーンは笑えた。
オープニングでのカーアクション、団地でのド派手なアクションは邦画にしては気合い入れてる作りだった。特に死人出るレベルの工事用の足場が崩れるシーンは圧巻の出来。まぁ子供助ける為という理由付けは下手だなと感じたけど。
とにかく凄い見て損はないよというアクションではあるんだけど、改めてこういうド派手なアクションは原作との相性が悪いんだよなと再認識させられた。ザファブルで描かれる殺し屋って地味だけどもっとスマートで無駄の無い動きがこれがプロの殺し屋なんだっていう説得力を持ってるんだけど、映画のは派手で洋画とかによくあるただの殺し屋アクションって感じ。
暗いと撮影大変なのか夜のシーンがことごとく昼間になってたけどあれだけ団地で暴れ回ったらどんだけ一般の目撃者いんのよとツッコまずにはいられない。こういうのもプロの殺し屋としては目立ち過ぎじゃないのかな。
あと強い敵も要らないんだよな。圧倒的な佐藤の強さが薄れるから。
というかこれだけの凄いものが撮れるならザファブルでなくてもいいでしょ。原作のブランド力使わなくても岡田君主演で凄いアクションってだけで絶対客入るよ。
今回真黒組出なかったので前作の不自然さが無かったのは良かったと思う。不満点もおおいにあるが前作よりは遥かに楽しめたのは事実。