CANACO

ザ・ファブル 殺さない殺し屋のCANACOのレビュー・感想・評価

3.4
「アタシの言ってることわかるー? ハンデをあげてるのよ」
よく出てくるスマホ広告で唯一気になっていた『ザ・ファブル』の続編を鑑賞。広告のシーンはこちらにありました。

アクションは「1」からパワーアップ。冒頭から始まる車のシーンと中盤の団地シーンは(CGありですけど)かなり激しいです。

ボスの命令通り、普通の生活を1年間送れるよう頑張っている最強の殺し屋・佐藤アキラ。今回は、4年前に自分が殺した人物の車に同乗していた若い女性をきっかけに、詐欺・殺人グループと関わることになる物語です。

「2」のラスボスは堤真一さん。「1」の敵が893だったのに対して、「2」の敵は殺人も躊躇しない詐欺師グループ。前作よりも暴力が少ないため、ストーリーそのものは「1」よりも大人しめの印象。
詐欺グループ側の殺し屋役の安藤政信さんは、最初だけ『バトル・ロワイアル』の桐山を彷彿とさせる。原作自体が完全な悪人をつくらない方針なのだと思いますが、詐欺グループ側はキャラがぐらついている印象。レビュー見ると「2」のほうがポイント高いので、あくまで個人の意見です。

キャストは変わらず豪華で、宮川大輔さんのジャッカル富岡は必要以上に面白い。佐藤浩市×岡田准一コンビの、師弟関係だけど親子のようでもあり微妙にBLっぽい感じが気になる。でもかつての角川映画はもっとすごかったので、それも含めて真田広之さんを踏襲してるのかもしれない。色気もあり。ありです。

「1」「2」ともに『ザ・ファブル』は侮れない。漫画も読まないと。
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