みーちゃん

真夏の夜のジャズ 4Kのみーちゃんのレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)
4.5
1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルをスクリーンで観れたことに感激。

思いのほか、ステージ以外の、街や観客の様子を写した映像が多く、最初は「もっとミュージシャンだけにフォーカスして欲しい!」と思ったが、観ているうちに、それらの映像があるからこそ、フェスの雰囲気や、その時代の空気までも、よりリアルに感じられ、丸ごと楽しめていることに気づいた。

しかも、全4日間のフェスの熱気と感動が、たった83分間(もっと観たい!)の映像にちゃんと切り取られ、凝縮されてる。単なるドキュメンタリー映画とは一線を画す、大胆なショットと編集。監督は著名な写真家だと知って納得した。

ステージ上では、アニタ・オデイの小粋さに胸がときめき、ルイ・アームストロングの、その場の空気を一瞬で変える深い笑顔と感慨に包まれ、マヘリア・ジャクソンの魂の歌に、知らないうちに涙が流れてた。どんな言葉を並べても表すことのできない、伝説のパフォーマンスの数々だった。