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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版のsoのレビュー・感想・評価

2.0
シリアスとユーモアが中途半端に散りばめられた、出来の悪いディズニー映画のような残念な映画であった。

とにかく「海の上のピアニスト」の奏でる音楽の描き方が残念だった。
船から出たことのない、その存在自体が謎めいている彼の奏でる音楽は、神秘的で美しく、他の地上のどこでも聴くことのできないようなものでなくてはならないはずだ。
しかし、、ジャズの創設者なる人物との一世一代の対決で彼が繰り出したのは、、ただただ鍵盤を速弾きすること!
なぜか急に映画セッションのような、少年ジャンプのような様相を帯びる。
胴上げしだす観客。「負けたぜ、、」とうつむくジャズ創設者。
幾分ギャグも含まれているのだろうけど、自分はこの時点でもうこの映画から真実なるものは何一つ見出せないだろうと諦めた。

当時、第2のニューシネマパラダイスを期待して映画館に足を運んだどれだけの人が、肩を落として映画館を後にしたのだろう。
鑑賞後、そんなことを思ってしまった。
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