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Unpregnant(原題)
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『Unpregnant(原題)』に投稿された感想・評価

[『Never Rarely Sometimes Always』in ミズーリ] 70点

敬虔なカトリックの両親に知られることなく中絶手術を受けるため、幼少期の親友と共にミズーリ州からアルバカーキまで(作中の検索結果だと片道14時間ちょっと)向かうロードムービー。誤解を恐れずに一言でまとめると、ポップな『Never Rarely Sometimes Always』である。同作との相違点は色々あるが、やはり最も大きな違いは本作品が彼女たちの決断と旅路を努めて明るく描いていることだろう。暗くふさぎ込む必要なんかない!というメッセージの裏返しでもあるのだが、それは主人公ヴェロニカの元親友ベイリーの存在が大きい。ヴェロニカも道中でインスタの更新をするなど、日常と同じことをする自己暗示で多少の余裕を作り出そうとしているのだが、ベイリーはそれ以上にヴェロニカとの失われた時間を埋めるかのように底抜けな明るさを振りまく。テイストは『ブックスマート』にも似ているし、その姿勢は『50/50』のセス・ローゲンを思い出す(彼女は素っぽいけど)。ちなみに、『ブックスマート』を引き合いに出したのは、ベイリーがレズビアンであることをカムアウトする場面が含まれているからというのもある。

また、『Never Rarely Sometimes Always』では妊娠させた相手の男が全く登場しなかったのだが、本作品では"妊娠を知って突き放す"クリシェを超えさせる形で恋人が登場する。恋人ケヴィンはコンドームが破れていたことを知りながらヴェロニカには隠し、彼女が妊娠を発表したタイミングで結婚を申し込んだのだ。本人的には完璧すぎる人生設計の入り口だったのかもしれないが、ヴェロニカとしてはあまりに独り善がりすぎる彼の行動にブチギレる。改心したかのように見えても根本は変わらず自分本位であり続けるケヴィンの行動は、『Never Rarely..』では描かれなかった男性の加虐性だ。

本作品の素晴らしいところは、中絶自体を秘匿すべきこととして描かないことだろう。当初は秘匿すべくアルバカーキまで向かっていたのだが、旅の過程で出会った人々やベイリーとの交流を経て、自分を偽ることの無意味さを理解し、ケヴィンのくだらない脅しにも屈しない姿勢は、どうしても比べてしまう『Never Rarely...』では描かれなかった視点だ。ただ、メッセージや設定が重要で素晴らしい分、展開の味気なさや雑さがそれが少々気になるのもまた事実である。特にヴェロニカとベイリーの仲直りのくだりとか、適当の極みみたいな感じで萎える。やりたいことを詰め込みすぎた感じがしてちょっと残念。

監督は今年『Valley Girl』も公開している。これは今年ワースト級のそっ閉じ映画だった。
どど丼

どど丼の感想・評価

3.5
中絶手術のために女の子が友達と二人で旅をするロードムービー。あらすじだけ見ると「17歳の瞳に映る世界」とほぼ同じなんだけど、こちらはまさかのコメディタッチで、とにかく明るく乗り越えてこうという話。

二人の掛け合いも楽しいし単に中絶手術云々に止まらない二人の成長物・友情物なんだけど、どうしても重い背景が邪魔をして、終始どういう感情で観れば良いか分からなかったな。もはや中絶がテーマじゃなくて良かったのでは。友達の子のセクシャリティ周りの描写も何だか無理矢理感があって、マイノリティを上手く描き切れていなかったような。「グリーンブック」で感じた苦々しさを思い出す。
『Unpregnant』(2020)

最近次々とレッドステイトで中絶禁止法が成立していってるので、この映画を鑑賞。今週成立したオクラホマ州の法は、レイプ、近親相姦でも中絶できないそう。この映画の中で、ミズーリ州は18歳以下は親の承諾が無ければ中絶出来ないと言ってるので、承諾があれば中絶出来る様な感じ。主人公が中絶する為に、幼馴染とミズーリ州からニューメキシコ州、アルバカーキまでロードトリップ。中絶の是非と真の友情をコミカルに描いてる。

昔から論争されている問題。Pro-choice 対 Pro-life。私は、自分の体の事は自分で選択するPro-choice派です。Pro-life派は、妊娠した瞬間から命を守らないといけないと主張。Pro-life派は、強制的に出産させた後は知らん顔で、貧困に陥ったり、ネグレクトしたりという問題を何も考えず、サポートが無い現状なので、彼らはPro-lifeじゃなくてPro-Birthの偽善者達だと言われています。

スポイラーアラート↓



レイプ、近親相姦で生まれてきた子供と母親は一生苦しむ事になると思うから、中絶の自由があるべきなんだけど、この映画はそうじゃなく、ボーイフレンドとの妊娠なので、この主人公の気軽な決断にちょっと共感出来ず。いくら、ボーイフレンドと結婚したくなくても、もっと命について真剣に向き合い悩む描写があれば良かった。中絶禁止法には反対だけど、未成年が気軽に中絶を考える様にはなって欲しくない。この映画で、そういう風潮になってしまう危惧があるけど、避妊をもっと真剣に考えるキッカケにもなるかも。

4/13/2022 HBOMax

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