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メトロポリス 完全復元版のtakebのネタバレレビュー・内容・結末

メトロポリス 完全復元版(1926年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

SF映画初期の名作と言われるだけあって面白かった。舞台は制作時の100年後の世界=2026年の設定だから、再来年。約100年前の人が今をどんな世界だと予想してたかと思って観るとまた感慨深い。地下労働者街で聖母のように慕われている女性の外見をコピーした人間そっくりのロボットが、コピー元の評判を下げるためにいかがわしい店で乱痴気騒ぎするんだけど、その店の名前が「ヨシワラ」ってのがまた面白い。1920年代ドイツでも(よくない意味で)有名だったんだな、ヨシワラ。1920年代のドイツ人が「ヨシワラ」から停電した未来都市に繰り出し、日本の提灯振り回してバカ騒ぎするシーンも面白い。聖母とロボットの二役を演じた女優さんは翌年にも『怪船ヨシワラ号』って映画に出演してるそうなので、ほんとヨシワラってのが退廃の象徴だったんだろうな。主人公の名前がフレーダーで、父の名前がフレーダーセンってのはわかりづらい。ドイツでは普通の名付け方なんだろうか。
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