あんへる

劇場版AIRのあんへるのレビュー・感想・評価

劇場版AIR(2004年製作の映画)
2.0
既に東映版のCLANNADを観て分かっていたことなんだが、改めて絶望的なまでの出崎演出と鍵作品の不調和を再認識する。

まぁ正直AIRに関しては、特別京アニ版が好きって訳でもないんだが。
時季的になんとなく観たことなかった東映版の方も観てみただけなんだけど、
うん…こっちの方が最後まで観るのしんどいわ。。

90分とは思えないほど長く感じた。
演出もそうだが、この時代の他のアニメ作品と鑑みても所々崩れ気味の作画や古臭いSEの使い方とか、色々と観ててツラいものがある。
“いたる絵”を緩和した点はある意味斬新だった気もするが、それだけでは決定打にならない。

尺が限られてる劇場版仕様に改変するのはしょうがない事なので別に良いとは思うが、このシナリオはどーなん…?
原作のプロットを無理矢理繋ぎ合わせた様な構成に支離滅裂なキャラの心理描写…
仮に原作や京アニ版を知らない人がもし初見でこれを観た場合、きっと話の内容意味不明でしょw(と言うよりこの尺に収める事自体がそもそも無理な話)
少なくとも「AIR」という作品が何故こんなにも評価され、名作と呼ばれている所以は伝わらないと思う。


結果的に鍵作品(「CLANNAD」「Kanon」「AIR」)に於いてすべて京アニに喰われた感の強い可哀想な東映なのでした。完
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