このレビューはネタバレを含みます
初めて青山真治監督の作品を見た。人間の造形や間の取り方が独特で本質をつく作品に感じた。また、それによって人との繋がりの希薄さを描き出されていてとても面白く好きな監督だなと思った。
岸井ゆきののキャラクターが独特で良かった。グサグサ言ってくる感じとか、信用できる登場人物で、最低な決断なのに自分で選んではっきりしているから主人公同様に応援したくなった。
人間に何の期待もなく、様々な人の考え方を捉えて、その人々が関係性によって変化していく様が見ていてとても面白かった。
なんか人間に対する目線が潔くて最低な人間が嫌いなのになんか割とみんな好感持てた。なんかその登場人物がその選択をすることになんの違和感もないし、それぞれの人物の中にその人の核が見えるからかもしれない。この登場人物達に会ってみたいなと思った。
高層マンションという高く浮遊した場所から職場に行くのにひたすら降っていく描写とか、多面性を感じて良かった。
