空に住むのぷりんのレビュー・感想・評価

省略が過ぎる映画だ。同僚が騙している気の毒な夫も、気色悪いスター俳優の浮気？相手も画面には現れない。高層マンションと田舎の職場間の移動も省略されほぼシームレスに繋げられる。
都合の悪いもの、厄介なものは全て消し去られてただの小綺麗な映画になってしまった。残ったのは明後日の方向に空虚な台詞を吐く登場人物のみ。LDHの手にかかれば青山真治も凡才に成り下がるのか。

幾度となく反復される岩田剛典の気持ち悪い看板が『寝ても覚めても』を彷彿させて苛立ちが募る。