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『あの優しさへ』に投稿された感想・評価

☑️『あの優しさへ』(3.9)及び『ノイズが言うには』(3.4)▶️▶️

色々聞かされてはいたが、恵比寿等でも仕事とかち合って、この作家の作品を観たことがなかった。タルの薫陶を受けたとかで、堅苦しい作風を想像し、敢えてという気までしてなかった。たしかに米留学の卒業製作である前作『ノイズ~』は、学校·家族のレールに乗り守られ、何重もの再現(+α)場面から作られ、編集や構図内で時制が行き来or同時存在し、カメラ位置変えもカメラ移動も·厳密なドキュメントだといない人が担ってて的確·豊かで、「苦しさ」共有、「理解して欲しい」願いと叶わなかった事への演技強要による「復讐」が、ある面では芳醇に成されているのだが、それから数年後の本作は、レンズそのもの·文字表現そのもの·過去の自作の断片そのもの·いまの母のやつれそのものを剥き出しにして、また、身の周りの感覚を呼び起こす環境人工物を入れ込んで、たどたどしく·痛々しい自己の語り継ぎで、映画足り得る·成り得るを検証していくだけなのだ。ある時期のゴダールに似た正直さで。
大掛かりな歴史持たぬ、輩出する映画学校出というと偏見を持っていた。社会人向けのその種のへ繰返し在籍し、人脈も作った·知人の製作に、俳優の紹介ついでに加わった事があったが、職場付合いや映画演劇歴の人選重視で、同じとしつつ·好意の協力者の意見は検討なく全却下·役割も与えず、演出も熱演させて侭撮るを疑わず、どんどん曲がって、後には履歴に、有名人作参加だけ残り·他のを含め全自作抹消となっていた。一時の映画作家たる満足感に浸る為だけの事か。PFFやIFFにも熱心には通わず、小口·矢口·大西等を除き、才能のめぐり逢いも少なかった。それがこの数年の、同じフェスや美術館支援、特に関西の映画学科の作品群にはまった。今年は予約嫌いでパスだが、年数本は、年間ベストテンに入るほどだった。機材のデジタル化、フォーマットの統一、学校の企業·配給網への接近等があるにしても、若い権威などまだ視野にない映像世代の、素養と純粋な夢が高いレベルで実現していた。嘗ての8ミリF世代は、目を見張った。
本作は、一応は商業映画を意識したスタイルを持っていたそれら(逆に真にラジカルは減少)に比べても型破りで、一般的な私映画でもない。アングラ初期世代の、他人手法を剽窃して自己憐憫に浸るかわなか作品、ルール決めしては写してるだけの志郎康作品(只、愚鈍としても、ルールから脱落までを長大な作品に侭入れ、特殊精神構造を窺わす)等と比べ、遥かに高い緊張感と·感傷を越え課した使命感がある。
しかし、この生真面目さ、自分の作家生命·人間観まで追い詰めてく厳格さは何なのだろうと思う。先に述べた2作家は推奨しないが、もっと気楽にと思うが、前作にパーソナルにあった「撮るを必然化する興味の強い湧きかた」が起こらず、留学までしても停止常態、地方都市に出掛け、興味の湧いてくる人物に行き当たってくるも、「更に知りたくなり、そうするとその周囲·背景まで探り·知ることが必須に、それをやれば完成点まで届いたろうが、作品に濁り·汚れが生じる気がして、出来なかった·やってはいけないと」なる。何という、製作姿勢のストイックさ、高邁さ。一方、何でそこまでこだわるかと。しかし、そこの高地測量所でも、この後向かった炭鉱内撮りでも、そこで永く働き生活してきた案内人やその囲みを対象として、同性愛者の自己を超えた、血や性を消す自然な「愛」の生まれてくるを感じくる。それは生活の空気の共有·息遣いからであり、「魂、祈り」といった自らの宗教的祈願に至る感じ方からである。また、作為·作意を無にする全てが既にある世界·宇宙の現存を感じる。目の当たりと·内面の奥底に同時に触れ、映画を突き詰め·またその表面的後生大事さも消える。更に·再び、剥き出しで痛々しくも避けられない、レンズ·文字と文章·(墓参りの)母の(映)像との対峙·捉え込みに向かう。この作家の、高名な2作を観ようかどうしようか、まだ迷ってる、これで充分の気もする。
シネ・ヌーヴォ「小田香特集2020」初日。

「映画の地平は見通せず、反省と発見、探究と修練の日々ですが、10年でひとりの人間がたどった軌跡になにかしら面白みを感じていただけたら幸甚です。」と今回の特集にコメントする小田香監督。彼女は87年生まれ。改めて作家の成熟と年齢に何の意味もないことを知らされる。誤解を恐れずに言えば何という「老成」だろう。

デビュー作とも言える『ノイズが言うには』の小田さんの、今より少しふっくらした、少し饒舌な佇まい。それがサラエボの炭鉱夫たちと一緒に自作の試写を見詰める彼女の、少し不安を浮かべながら同時に「わたしが作家です」と毅然と周囲を睥睨する表情に強くそれを感じた。

『鉱ARAGANE』『セノーテ』を完成させ、改めて自身のプロファイルを提示する決意をされた小田香監督を尊敬する。
小田香監督の作品を観た順番が良かった。

『鉱』『セノーテ』『ノイズが言うには』そして『あの優しさへ』という順番に観た。

『ノイズが言うには』と『あの優しさへ』は、どうしても観ておかないと絶対に後悔すると何故か直感的に感じ、予定を無理矢理にでも空けて観て正解だった。

表現者として、いやカメラを持つ者としての葛藤と自問、自身への贖罪のような作品。

カメラを持つ人の想いは、あれほどまでに画に表れるものなのかと驚いた。

『ノイズで言うには』と同じ人が撮影したとは思えない(勿論、技術的なことや機材的な部分も大きいだろうが)、母親に対する眼差し。あんなにも美しくみえるなんて。

映画に対する畏れと堅実さを感じることができて、涙が出てしまった。

この作品を観れて本当によかった。

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