Kakutani角谷

女王トミュリス 史上最強の戦士のKakutani角谷のレビュー・感想・評価

3.8
こういうユーラシアの大国の周辺地域の民族を主題にした歴史映画には心惹かれてしまう。
何不自由ない貴族のお姫様が剣術好き!! という設定より、草原の自由な暮らしを守るため、略奪遠征でも生計を立てる遊牧民の娘が武力を身につける、という物語の方が切実さがある。
並みいる女戦士たちも土埃まみれなのがよい。
馬と人生が分かちがたく結びついている空気も臨場感があり。
しかし、アケメネス朝ペルシア、『300』ではひどい悪役に描かれ、アレクサンドロス大王ものでは負け犬として描かれ、この手の映画でも敵役として描かれる、損な役回りである。