もの凄くちゃんと作ってある💮
歴史を後ろ盾にB級アクションがやりたいだけの映画かなーと思ってたので誠実さに驚いた
紀元前600弱と言えば日本は縄文時代なわけで、世界でやってた事も原始的な領地の奪い合いに過ぎずお話としちゃ地味。映画になったのはやっぱり「騎馬民族の女戦士」「ペルシャの大軍を撃退した」の2点が目立ってたからでしょう。ユニークな文化を持つ国を次々潰していったペルシャは今回も悪役なんですね🤔
衣装などのディテールが素晴らしいです。こういうのって「映え」を意識して色彩を盛り勝ちだけど画面にあるのは黒とグレーと茶色ばっかり。金が採れたらしく装飾にも施されてますが全く反射しておらず曇った金属が付いてるだけって感じだし土を固めただけの建造物もショボい⛺️
でもなんと言うか…全てが信用できる。空気抵抗スゴそうな帽子とか毛皮の服も違いがあるし全部ちゃんと作ったんじゃないかしら
この女優さんめっちゃ良い。射抜く様な目ヂカラとハードボイルドな言動に感化されて観賞後しばらくは振る舞いが恥ずかしい事になる。ハズ
撮影はかなりしっかりしてます。ほとんどがダダっ広い平原で照明の入る余地は無いんだけど暗さに困る事は無い。遠近がバランス良くドローンもフル活用されています。そして何つっても馬アクションの迫力よ🐎CG水増しされてると思いますがそれを全く感じさせない画づくりは完璧。乗り降りがいちいちカッコいいし大軍どうしのぶつかり合いは矢に撃たれて前のめりにスライディングしていく馬の心配をしてしまう…
白兵戦でぜんぜん血が出ず、基本的にぶっ刺すだけなのはちょっと勿体なかったかな。私はジャンヌダルクみたいなグロが欲しかった（死の実感という意味でね！）
歴史モノは眠くなるし死ぬほど観る気が起きないんだけどいざ観てみると世界に対する自分のイメージ図にピースが補われて楽しい
