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ノッティングヒルの洋菓子店のKUBOのレビュー・感想・評価

3.6
登場人物がみんな魅力的で、出てくる洋菓子もみんな美味しそうで、とってもハッピーな映画でした。

イザベラは親友のサラとベーカリーを始める夢を実現する直前、サラを交通事故で失ってしまう。夢を諦めかけたイザベラの前に、彼氏の家から追い出されて住むところのなくなったサラの娘クラリッサが転がり込んでくる。

最初のうちは、調子がよくて図々しいキャラだと思ったクラリッサが、結果みんなを繋いで輪ができてくるところがいい。

疎遠だった頑固なサラのお母さんミミ(セリア・イムリー)もどんどん素敵なマダムになってくし、

突然現れたミシュランシェフのマシューも曰くありげでいい加減そうだけど、実は…

洋菓子店ではあるけど『グランメゾン東京』みたいに新しい店が成功していくストーリー。その成功の秘密が今イギリスをはじめ多くのヨーロッパ諸国が抱えている問題を逆手にとったところは今風でリベラル。

悪い人は誰も出てこないし、哀しい出来事も起きない。みんなで助け合って、みんなでハッピーになれる。毒のある映画が多い昨今、こんな優しい映画があってもいい。

私はクラリッサ役のシャノン・ターベットちゃんがかわいくて、ファンになっちゃいました!
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