叡福寺清子

ノッティングヒルの洋菓子店の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.3
和実結は言いました.「ご飯は笑顔」と.そして事あるごとに「デリシャスマイル~♡」とも.であるからには本作のラストで、全ての人が笑顔なのは当然な事かもしれません.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.

天才パン職人なサラさんと開業準備にとりかかる初日.そのサラさんは不慮の事故を鬼籍に入ってしまいました.困ったのは共同経営者のイザベラさん.ですが,サラさんの母親であるミミさん,そしてサラさんの娘であるクラリッサさんと縁ができた・・・じゃない・・・サラさんを介して交流があったイザベラさんは,ひょんな事から三人で開業することに・・・パン屋激戦区での出店とあって出だしは不調でしたが,外国人が多く住むロンドンという土地柄を利用し,各国のスイーツを提供したことから事業は軌道に乗ります.
本来ならこの後,「ですが」という文言と三点リーダーが入るのでしょうが,生憎本作においては,そのような予想外の事件はサラさん死去以外一切発生しません.全部予定調和.毒にも薬にもならない.逆に言えば誰にいつ観せても,不興を買う事はございません.助平目的でご自宅に連れ込んだお相手さんに観せても,「へぇぇ◯◯君,こんなの知ってんだぁ」と感心されることでしょう.あとは北浜のOLとの合コンで好きな映画は?と聞かれた折に本作を挙げると,たぶん好感度アップすることでしょう・・・ってそれくらいに通なOLなら私がお付き合いしたいくらいだぞ!

そんな本作の魅力の半分は,クラリッサさんの中の人シャノン・タルベットの存在だと,個人的には思っております.キレイなドリュー・バリモア感(おい!!)あって,活躍の場が増えればいいのですが・・・なんかあっさりしたレビューだな,ですって.好意的な意味合いで用いたとしても,毒にも薬にもならない作品なのレビューなんて,そんなもんですよ.