のりまき

ママは世直しヒーローののりまきのレビュー・感想・評価

ママは世直しヒーロー(2020年製作の映画)
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MARVELやDCのようなハリウッド系ヒーローを期待する人は回れ右。

邦題酷い問題。原題ママでよかったですね。

ダイナーのウェイトレスをしながら夫と子供と暮らすウェンディ。金銭問題で家は取り上げられそうだし、息子はいじめっ子に虐められてるし、上司は横暴だし、ストレス三昧。そんなある日いつも廃棄肉をもらいに来る浮浪者から「君も仲間だ・・・」と声をかけられる。

地味に暮らしていた平凡な人間に実は封印されていたパワーが・・・という在り来りな話だが、ゲルマン民族の価値観、思考回路がとにかく興味深い。トーン低めで、理不尽な奴らに仕返ししている時も爽快感なし。何しろ民族的にやっちゃってるからおっかなびっくり。日本人てその点図太いなーと思う。

ダイナーの制服とクタクタのTシャツというサイテーの衣装しか着せて貰えないヒロインもリアルだし、気がいいだけの旦那もリアル。厨二病全開のエルマーくんの痛さときたら!かなりシビア。
このメンツの中でひたすら可愛いのが息子。ほんとにいい子。

この作品の需要は日本にはほぼないと思う。自分的にはご飯(果物いっぱいの朝ごはん!)や、インテリアも含めて面白かった。
のりまき

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