春

シャザム!~神々の怒り〜の春のレビュー・感想・評価

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)
3.3
前作から間が空いて主演の子が成長したせいで、子供が大人になるみたいなコンセプトに二作目にして早くも無理が生じてる今作。早くもとは書いたが次があるのかは…。
大人形態が過剰に子供っぽいせいで、十七歳形態の方が大人っぽく見えるのも問題。

アクションに関して、これはもうDC共通の問題かもと思うが、スーパーマンブラックアダムシャザムの能力がほぼ同じだからアクションでやってることもほぼ同じで目新しさがない。飛んでパンチして建物にドーン。たまにビーム。
◯クター◯トレン◯みたいな街の動きは面白かった。ストレ◯ジより前にやってたら偉かったが。


お話に関して、前作は話そのものが軽かったから映画のテンションの軽さとマッチしていたが、今作はややミスマッチな感じが否めなかった。
というのも終盤明らかに人が沢山死ぬような悲惨なことが起きているのに、相変わらず家族で解決!みたいな明るい空気感だし男女でイチャイチャしたりしているしで危機感が感じられない。
ラドンに関しても、めちゃくちゃ強い!と言われている割には作中でやったことといえば乗り物に終始しちょっと火を吹いただけ。(まだあるがネタバレ故伏せる)
これもこの映画の明るい空気感を壊さないためにラドンに特に過激なことをさせられなかったんでしょう。明確に人を焼いたり建物壊したりとか出来ないせいで脅威にも見えない。これをミスマッチという。
(余談だがこういう映画の怪物ってグロいこと出来ないから人を襲うときただ投げるだけなことが多い。)

ちなみに前作はスケールが大きくなかったし最後の戦いも怪物を倒すより人を助けるシーンが多かったから軽いノリでも合っていたと思う。


悪役に関してもどう見ればいいのか分からなかった。ヒーロー映画における魅力的な悪役ってのが難しいのは分かるけど、やっぱり大事な要素だなって思う。つまらない悪役だった。

ギャグに関しては手紙朗読とか結構面白いところがあって良かったと思う。もっとそういう路線に振り切れれば面白いシリーズになれたのかな。



凡なヒーロー映画だった。なんとなく楽しむ分には良いかと。
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