世界最速のヒーロー、フラッシュは、強盗に殺された母を救うために過去に遡るが、その影響で別の"ユニバース"に取り残されてしまい…
とにかく色々あったDCのユニバース新体制以降前最後の超大作。
アクションにユーモア、たっぷりのサプライズにマルチバースをしっかり説明&活かした超楽しくも切ないストーリーが高次元で融合した最高のエンタメムービーでした!
なんやかんやありすぎたエズラ・ミラーですが、私生活はともかく今作での2人のバリー・アレン演技はとても良かったです。おっちょこちょい×ヘタレだけども観客の涙を奪っていく優しさに溢れたキャラクターは彼にしか演じられないように思います。マルチバースの映画主演ギャップギャグ良かったし、高速アクションもおもしろ成分とカッコいい成分両方接種で大満足。
予告されていた通り、マイケル・キートンが30年ぶりにバットマンに復帰し、ベン・アフレック演じるバットマンも観れてというバットマン好きにはたまらなすぎる展開も最高でした。
キートンバットマン、隠居してる割にはバリバリ徒手格闘するし、多彩なガジェット(古臭いPDAでハッキングしてるのをバカにされててニヤリ)を駆使していて主演2作よりもむしろこれぞバットマン!な大活躍。バットモービルシーンがないのは寂しいですけど、バットウイングのこんなギミック!な活躍にも大興奮。
そして何よりお気に入り、ベンアフバットマンも冒頭だけですが印象的。正直アクションシーンとしては冒頭のバットサイクル(デザインも装備も100点!)のチェイスが一番興奮しました(笑)最後の展開的にもこれが本当に最後なのかもと思うと寂しい限り…
べた褒めしてるけど、スーパーガールやゾッド将軍などのキャラが添え物的な扱いになっていたのが結構残念でした。MCUも含め、別のユニバースのキャラ造形に深みがないのがマルチバースの課題なのかなと思ったり(時間的に厳しいとは思いますが)。あとはCG、ちょっとショボいな…
とはいえ、サッシャ・カジェ演じるスーパーガールは超カッコよくてもっと観てたかった。メリッサ・ブノワのスーパーガールは王道キュートで大好きだったけど、こっちも捨てがたいぜ…
あのお方の再登場にぶっ飛ばされたし、これからのDCはどうなるのか分からないですが、ベンアフとキートンバットマンにスーパーガール、また見せてくれないですかね…
トム・クルーズが大絶賛するのも頷ける完成度の高さで楽しませてくれるスーパーヒーロー大作であることは間違いなし!これはぜひ劇場でご覧あれ!!
追記
パンフレットは用語や世界観の解説にレビュー記事、インタビューなど情報がコンパクトにぎっしりと詰まっていてとても良かったです。