ザ・フラッシュのdiesixxのネタバレレビュー・内容・結末

『スパイダーマンNWH』で開いたマルチバースの扉、文字通りエンターテイメント映画界としても禁断の扉だったんだということがよくわかった映画。面白い！本当に最高だった！最高だったんだけど、もう後戻りできない感じもすごいする。
クリストファー・リーブからニコラス・ケイジまで、アメコミヒーロー映画の「正史」も「if」も飲み込み膨張していく映像の多幸感と恐ろしさに震えた。
卑近な喩えになるけど、全自動TENGAで何回もイカされて、めちゃめちゃ気持ちよくて満足してるけど、そもそもセックスの気持ちよさってこんなんじゃなかったよな…っていう一抹の虚無感と、というか自分はもう普通のセックスではイケない体になってしまったんじゃないかという不安…そんな映画。
ザック・スナイダーらが優秀な作り手たちが丁寧に積み上げながらも、マーベルのヒットと暴走するファンダムに翻弄されてきた10年代DCEUの最後のお祭り映画としてはとてもよかったと思います。サイボーグいないのちょっと気の毒だったけど。