千年女優

ザ・フラッシュの千年女優のレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
2.5
ジャスティス・リーグの一員フラッシュとして平和を守る青年で、幼い頃に母を強盗に殺害された上に父が殺害容疑をかけられて控訴中のバリー・アレン。やりきれず駆け出した所、超高速を超越して時空を遡れることを知った彼が、母を救おうとした些細な行動が起こす予想もしないバタフライ効果に巻き込まれる様を描くヒーロー映画です。

『IT』のアンディ・ムスキエティがDCの人気ヒーローを描くDCEUの第十三作目で、主演エズラ・ミラーの私的な問題やジェームズ・ガンの参加でフランチャイズ自体がリブートされる決定がありながらも公開に漕ぎつけ、流行りのマルチバース設定を用いた展開が話題を集めて新たな「DCユニバース」計画にも組み込まれることになりました。

高速移動、タイムトラベル、マルチバース、新旧キャラのアッセンブルといったヒーロー映画のファンに好まれる要素の数々で勝負するもののどれもで二番煎じ感は否めません。物語としても結局主人公の成長はなく、お上の「歴史修正」に体よく利用されたのは残念ですが、畳みかける煌びやかさで眩ませるだけのフラッシュはある一作です。
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