がらがら

ザ・フラッシュのがらがらのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.5
IMAXで鑑賞。流行りのマルチバースだけじゃなく、タイムリープ要素も上手く組み合わせていて評判通りの面白さ。

全体的にいちいち「よく出来てるな〜」って感心してしまう。

過去改変とその後のトラブルによって、自身が18歳の時代に辿り着くフラッシュの話なんだけど、母親が亡くならなかった世界のバリーが陽気な若者なのがもう泣ける。スーパーパワーに目覚める前という設定だから、DCEUでは端折られていたフラッシュの誕生シーンや能力の解説を描くことができるのが上手い。

過去改変後の主人公の陽気さとかもそうだし、恐らく何かキッカケがあって荒れてしまったバットマン、『マン・オブ・スティール』のスーパーマンとは落ちる場所が違っただけで、人間を信じられないスーパーガールとか、単純にパラレルワールドだから性格や役者が違うのではなくて、少しの掛け違いで大きく歴史は変わっていた、という描き方してるのが良かった。

フラッシュが能力を取り戻す一連のシークエンスも最高で、聞いてしまった18歳バリー、境遇に同情するブルース、バリーの姿に人類の良心を見るスーパーガール、そしてスーパーガールにぴったりな神話的映像に繋がるのが上手過ぎ〜。

クライマックスにおける広い舞台でのアクションは気持ち良かったし、相変わらず能力ないのに知恵と工夫で強敵を倒そうとするバットマンのアクションはカッコいい。そういえば冒頭のベンアフバットマンのリアル志向のアクションも良かった。

予告のとおり『スパイダーマン ノーウェイ・ホーム』的なメタなファンサービスネタは多め。更にスパイダーマンよりもかなりニッチなネタだったりするから、前提知識があることに加えて、ネタ元への愛着がないとピンと来ないのはちょっとどうかなとは思った。

可愛すぎるスーパーガール、犬が可愛すぎるエンドロール好き。
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