メッチ

ザ・フラッシュのメッチのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.3
過去のDC作品と向き合って、これから作られていくDC作品を見据えて、制作側の問題点を解消した作品。

フラッシュのドラマシリーズはほとんど観ていませんが、作中でフラッシュの誕生と葛藤と苦悩を1作でスピーディーにまとめていたので、わかりやすくて面白かった。また、DCでもマルチバース化にすることで、「なぜDC作品は毎回俳優が違うのか?」という問題にも対処できていた。
最近のDC作品は、やってみたけどウケが良くないから他の俳優に変えて同じのをやろうとしている印象が強かったので、気持ちが乗らなかったのは正直ありました。
しかし、今までの作品を取り入れることで、過去の作品と向き合っていた印象がありました。

個人的には、マイケル・キートンがバットマンの姿で現れたのが良かった。ティム・バートン版も良かったですが、本作のマイケル・キートンのバットマンが更新していった感じがありました。
過去の2作出演した以降、表舞台から消えてしまっていた。それが、「バードマンあるいは無知がもたらした予期せぬ奇跡」で復帰し、そして本作ではバットマンとして復活した。そういったメタ視点もあったこともあり、作中のブルースの一言一言の意味の重さがあったと思います。

あとは、エンドロールに映像が流れてましたが、別作の「スーパーペット」が頭をよぎっていました。バットマン人形出してくるなど、意図的にやっていたと思いますが。
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