ゆきゆき

ザ・フラッシュのゆきゆきのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

見ていて単純に盛り上がる作品ではある。

フラッシュのちょっと抜けた性格と超スピード能力は頼もしさのギャップはやはり魅力的。そしてゲスト俳優の豪華さ。マイケル・キートンがバットマンを演じれば、そりゃ盛り上がるでしょう。個人的にはワンダーウーマンの顔見せに「これがガル・ガドットが演じるワンダーウーマンの最後の活躍かな」と寂しい気持ちにもなってしまいますが。

過去を変えれば未来も変わるが、巡り巡って意外な所で世界が変わっていってしまう。それじゃなんで変えた時点より前の事象も変わるんだ?という疑問にもスパゲッティ理論で説明していて、そこは素直に感心。

一方でそういったマルチバース部分がフラッシュそのもの物語と充分に絡んでるか、と言われるとそこは微妙。またサプライズ要素がご本人出演に終始しているのも物足りなさもある。この辺、マルチバースがヒーローの境遇に寄り添う要素として機能していた『スパイダーマンNWH』や、監督の伝家の宝刀を抜いてきた『ドクター・ストレンジMoM』とどうしても比べてしまう。

ラストのジョージ・クルーニーは、DCコミックスファンへの最大限のサプライズだが、投げっぱなしなラストにも思えてしまう。新体制移行前の最後のお祭り映画、として見るのがいいのかもしれませんね。
ゆきゆき

ゆきゆき