ハル

ザ・フラッシュのハルのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.8
平行世界、タイムリープ、マルチバース。流行りのトレンドをまとめてぶっ込んで、ヒーロー揃い踏みで調理しました!!的な作品だった。
最近、マーベルを見ているときに気付いてしまったんだけど、「アメコミがあまり得意じゃないかもしれない…」
じゃあ、なんで見るんだ!?と言われそうだけど、そこはやはり時流に乗りたいんだよね(笑)

能力があり、過去のやり直しができてしまうなら、僕もバリーと同じようにやってしまうと思った。
例え歴史や世界が歪んだとしても…試すはず。
個人的にツボだったのは、時を遡るモーションが普通に走っていくというシュールな演出だった事。
ひたすら走るって斬新だ。

タイム・パラドックスのお約束のように異なる時間軸の自分と対面し、そこでぶつかり合って大切なことに気付かされていく王道ストーリー。
畳み方は急ぎ足でササッとまとめた形だけど、時を歪める事で生じる不文律や後悔に対しての向き合い方など、しっかり描いていた。

使い古された感のある題材とはいえ、これだけCGでデコレーションしてエンターテイメントに特化させたら、どの層にもアプローチ可能だろう。
ファンムービーとしてだけではなく、ファミリー、デートムービーとしても楽しめる仕上りだ。

ちなみに…最後のヤツはサプライズ?
あの使い方は粋だし、贅沢!
DC系列の予習をしておらず「うわ〜めちゃくちゃだけど、ド派手で何だか楽しいなぁ」くらいの陳腐な感想しか抱かなかった自分でも驚いた。
全体を通じ、一番テンション上がる瞬間があそこ。
鑑賞予定の方はお楽しみに!
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