MakikoSato

ザ・フラッシュのMakikoSatoのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.5
DCといえば、陰鬱なバットマンとか優等生なワンダーウーマンが印象的で、重めのイメージだったが、本作はコミカルで軽めのタッチ。

リアルではスキャンダルの多かったエズラ・ミラーだけど、映画の中ではやっぱりキュートで魅力的。若く無邪気で、浅はかな面も持つフラッシュのキャラがハマって、陰キャ演技も違和感なし。あと何かと脱ぐ。マルチバース設定の良さで色んなバットマン、スーパーマンに会えるのも楽しい。二人のフラッシュが力を合わせる戦闘シーンは音楽との相性も良くておしゃれ。

スパイダーマンの出来があまりにも良すぎたので、どうしても比較してしまい、ストーリーの方はやや物足りない。キャラクターの背景とか、人間関係とか、深掘りできそうなところが割とすっ飛ばされて回収されず、消化不良気味。もう少しバットマンとスーパーマンを描き込んで欲しかった。メッセージも、無闇に過去を変えてはいけません、と受け取れてしまい、シンプル過ぎたかな?笑えるシーンやユーモアに救われてる。