延々と歩く

ザ・フラッシュの延々と歩くのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.1
 コミック原作のアクション大作。タイムスリップ能力を手にいれた主人公が、両親を襲った悲劇を回避させるとかえって別の悲劇を招いてしまう。協力者をもとめて「バットマン」がいるはずのゴッサムシティにむかうが…。

 前評判が良くて「DCユニバース最高傑作」とまで言われていたのに、いざ一般公開されるとアメリカ本国ですら全然お客が入らずニュースになっている。

 「DC自体が迷走しててこれという作品が無いのに、フラッシュの単独作にお客こないでしょ。エズラ・ミラーのスキャンダルやら疑惑やらは関係ない」と分析してるアメコミファンがいたけど、そこらが正解だろうか。まあこの人は作品そのものは大いに楽しんだらしい。

 なんて言うんだろうね~このガッツリ作りこんでるけどその分まだるっこしいみたいな、観てる間に「お客入んなかったのもなんか分かるな」って思っちゃう感じ。

 「歴史改変はしちゃいけない」というテーマがある分、主人公たちのやる事がことごとく失敗に終わるのも盛り上がらない。せっかくダブル・フラッシュの片割れがめちゃくちゃアホの子なんだからバットマンもスーパーガールも大活躍するのにフラッシュたちはトラブルつづき、くらいのバランスにできなかったものか。

 めっちゃ期待したスーパーガールもこの作品だけではビビッとこない。黒髪ショートカットで最初から闇落ちしてそうな雰囲気は好き。なんか幽遊白書みたいな横顔やピッチリしたスーパーガール衣装のスタイルにはなんやかんや目をひかれる。もう「特撮系ヒロイン」ってそれだけでフェチズムなんよ。見逃してください。
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